多言語図書館とは
OVERVIEW
概要
多言語図書館とは
多言語図書館とは、地域に住む外国人、外国にルーツを持つ人、外国人を支援する人、外国語を学ぶ人たちによるコミュニティライブラリーです。
代表挨拶
「多言語図書館がめざすもの」
多言語図書館をつくるにあたって、わたしたちはつぎの点に注目しました。
現在、日本には2%ほどの外国人が住んでいます。そのひとたちが母語で本を図書館で読んだり、本をリクエストできる環境はまだ十分とはいえません。なかには日本語や英語などの言語を話すことができず、孤立しているひとたちもいます。同時にこのような状況においては、私たちマジョリティである日本人も、日本に住む外国人や外国にルーツをもつ人々の文化を知る機会を失っているともいえるでしょう。
今後外国人人口が増えるとされている日本において、日本語以外の言語の文化をサポートすることは、豊かな多文化共生社会をつくるうえで、一層重要になってくるはずです。
他方、日本にも外国語やさまざまな文化に精通した日本人がいます。
外国で仕事をしていたり、留学していた人たちは地域の子供たちにとって世界で活躍する道を示すアンバサダーともいうべき人たちです。しかし日本の多くの地域ではこれらのひとびとが自らの経験やスキルを十分に活かし、さらに向上させる環境は十分とはいえないかもしれません。
日本に住む外国人、外国にルーツをもつ人たち、外国の言語や文化に精通している人たち、そしてそれらに関心をもつ人たちが力をあわせ、豊かな多文化共生主義にもとづくあたたかい地域をつくることを、多言語図書館はめざしています。
代表 新田 隆充
多言語図書館の特長
1.
「ひと」と「ひと」がつながる図書館です。
あなたがリクエストした本が、だれかにとってかけがえのない一冊になるかもしれません。本は個人をこえて、ひととひとをつなげる力があります。ことばやアートにも、ひととひとをつなげる力があります。本、イベント、学習会などを通してひとのつながりをつくります。
2.
まち全体がひとつの図書館です。
ひとつの大きな施設に本があるのではなく、まちの中のさまざまな空間、たとえばカフェやスーパー、公共スペースなど、いつもの生活の場が図書館になります。また本棚に掲示板があることで、情報を発信するスポットになります。
3.
地域を超えて世界につながる図書館です。
それぞれの言語がもつ世界的なネットワークをいかしています。
たとえば、ある地域に話すひとがひとりしかいない言語でも、その地域のそと、あるいは海外にはたくさんの話者がいることがあります。このように地域の外にひろがることばのネットワークを使って、本を集めたり、イベントをおこなったりすることができます。
HISTORY
沿革
2018年11月
設立に向けた最初の話し合い。
2021年12月
任意団体「北九州多言語図書館」設立。
2022年11月
三菱財団・中央共同募金会「外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」第3回に採択される。
2023年5月
北九州国際交流協会の団体賛助会員になる。
2023年7月
第1号本棚「ウズハウス」、初の屋外型本棚「杜屋神社前バス停うしろ」が設置。
ORGANIZATION
組織図・定款
準備中
SUPPORTER
翻訳協力者
青木桃香(中国語・韓国語)
Trần Thị Hoan(ベトナム語)
Ugo Lachapelle(英語・フランス語)
Enhrel Ganzorig(モンゴル語)
橋本高紀(英語)
曲文琛(中国語)